大講堂の
薬師三尊像の前で参拝した時に、
れ~と「見る価値があるね〜」
ここ「キラキラ。きれい」
と話していた二人。
大宝蔵院に足を踏み入れた途端、
「あぁ、ここに来た甲斐があったわ〜」
と感嘆の声で呟いた、れ~と。
観音菩薩像などの様々なものに興味を示した。
見るものが国宝、重要文化財ばかり。
贅沢の一言に尽きる。
だけど、興味がなければ
ただの仏像。
私が、この10歳、6歳の頃に見ても
早く帰ろうと言っていたと思う。
ここは、
観音菩薩像を見て
「きれーだね。
目が笑ってる。
(菩薩の)後ろの花がとてもきれい」
れ~とが、
「これは飛鳥時代の国宝だ。
これは奈良時代の国宝だ。
これは平安のものだ。
鎌倉のもある」
そんなことを言いながら、見学をする。
ここも、
一年前の松江塾の体験のときに
音読で時代区分を一緒に覚えたから
「これは飛鳥?
これは奈良?
こっちが古いね」
そんなことを話しながら見学をした。
法隆寺の年表をじっくりと見た、れ~と。
キラ~ン!と目が光った。
「徳川家康って書いてある!
関ヶ原の戦いって書いてある!
豊臣秀吉も書いてある!」
「あっ!!
大阪冬の陣!!」
必勝祈願のために、法隆寺を訪れたと書かれていた。
もう一回、噛みしめるように呟いた。
今、一緒のところにいる」
母の【本物を見る】を、
息子が体感して、
心が震えている。
その瞬間を、私が見た。
母の【心が豊かになる】の言葉が私の心に響く。